咄々々

深井 夏子・志郎

豊中町

2017年に岐阜県から三豊市に夫婦で移住した。荘内半島の先端の工房でコーヒー豆の焙煎をしながら、地域のイベントなどに出店していた。自宅兼店舗として古民家を購入し、2020年に宿泊&カフェ『咄々々』をオープン。禅語で“あらまあ”“びっくりした”などの意味がある店名の通り、お客様に小さな驚きや感動を日々提供している。

畑や民家に囲まれた場所で、予約制のカフェと1日1組限定のゲストハウス『咄々々』を開いた深井さん夫婦。三豊に移住する前、妻の夏子さんは岐阜県で20年間喫茶店を営んでいた。「早朝から夜まで毎日休まず。体を壊すまで頑張ってしまいました。」一度気持ちを入れ替えたいと考えていた時に、テレビで見た瀬戸内の風景を思い出し、ここにたどり着いた。自分たちのペースで丁寧におもてなしをする今のスタイルが、とても心地よい。
リノベーションされた居心地の良い古民家は、あちこちにさりげなく季節の花々が活けられている。「立派なことはできないけど、来てくださる方に毎回変化や季節を感じていただけたら。」

オープンしてまだ間もないが、既にリピーターの宿泊客も。お目当てはやはり、三豊の新鮮な素材を活かした夏子さんの手料理だ。その深い味わいの秘密は出汁にある。素材の味を活かすため、煮炊きはかつおだし、味噌汁はいりこと昆布、と分けている。そしてドレッシングやソースに至るまで、既製品は使わない。「せっかく三豊に来てもらったのだから、食やその背景も含めた地域の良さを提供したい。」夏子さんの言葉からは、地域とお客様への愛情が感じられた。
今後はみとよのみや、地域でがんばる生産者のことを伝える窓口にもなりたいと考えているそうだ。

咄々々

〒769-1507 香川県三豊市豊中町岡本619-1